多くの業界では、女性の人材を増やす方針を取り、女性の社会参加の機会を増やす努力を続けているようです。
待遇の向上によって、働きたいと考える女性を増やす方針が取られていますが、実際にニーズに合っている待遇を与えて、女性の獲得に成功している業界は多くはないようです。
しかし、ゆっくりとはいえ着実に女性を獲得している代表例として挙げられるのが、アカデミアでしょう。昔は、アカデミアで働くのは、ほぼ全てが男性という状況がありましたが、徐々に女性の大学教員や研究が増えてきています。これは、アカデミアでは同程度のキャリアを持っている人に対して、同じ給料を与える仕組みを整えている現場が多く、女性にとって働く魅力が大きくなっているのが一因であると言えるでしょう。
もともと、国公立の大学教員の場合には、公務員としての地位があった影響で、男女差別が存在しないようです。それを見習うようにして、私立大学などでも給料に関して全く同じ待遇を与えているのが一般的になっているようです。
また、女性にとって働きやすい環境があるのも、アカデミアの特徴であると言えるでしょう。公務員としての歴史を持っている影響で、国の定める育児休暇などは正規通りに取得するのが当然という形が整えられていて、取得に躊躇する必要はなくなるようです。国が、女性研究者を増やそうという方針を立てている影響もあり、保育園などが利用しやすくなっている現場も増えているようです。
さらに、女性が育児のために長時間働くのが難しいことを理解している現場が多いのもアカデミアの特徴であり、給料や待遇だけでなく環境面でも優れているのです。